芸能界のみならず日本中に激震を与えているジャニー喜多川氏による未成年への性加害報道ですが、相談業務に従事するカウンセラーの皆さんは、この件についてどのような見解をお持ちでしょうか。
5月14日(日)に公開された現社長による謝罪動画に関する話題がネット上でも持ちきりですが、動画の内容がどうだったかという評価ではなく、カウンセラーとして考えなければならないことがあると思うのです。
私が幼い頃には既に、ジャニーズのアイドルは……という噂が日本中で囁かれていながらも決して表沙汰になることはなく、時折暴露本が発売され、2003年には裁判で性加害が認定されていたにもかかわらず、その度に小さく報道されるだけで、いつの間にかうやむやになるが繰り返されてきていたように思います。
なぜジャニー氏は何十年にも渡り犯行を続けることが可能だったのでしょうか。
そして今回の報道を機に、日本でもハリウッドと同じように#Me Too運動が広がりを見せていくのか、
日本人を対象としたカウンセリングを生業とする我々は、そこに対する自分なりの答えを持っておく必要があります。
カウンセラーの皆さんは、性犯罪被害者からの相談を受けたことがありますか?
専門の機関にお勤めでない限り、その機会はとても少ないですよね。
まるで他人事のように温度感なく語るクライエントに相対した時、他の相談と同じようにフラットに向き合えると自信を持って言い切れるカウンセラーがどれだけいるでしょうか。
被害者以上に、加害者からの相談は少ないものですが、
理性では抑えられない衝動に振り回され、常に自分を罰し続けながら生きなければならない人々の苦悩を、
色眼鏡で見ることなく共感し、ありのまま受容することができますか?
カウンセラーの仕事は、何かを判断したり、正義を振りかざしたりすることではありません。
人間としての成長を望む全ての人々の求めに応じて必要なサポートを提供することです。
相談の種類や性別などでクライエントを制限することなく、クライエント1人ひとりの人生に向き合い尊重できるよう、
カウンセラー自身が人として成長することが重要なのです。
横浜市港北区を拠点にカウンセラーのスキルアップをサポートする“uEarth(ユアース)”では、オンラインにて短期集中型のスキルアップセミナーを実施しています。
医療機関や教育機関からのカウンセラー養成を目的とした講演依頼にもお応えしています。
どのようなクライエントのお悩みにも向き合えるカウンセラーになりたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。